結論から言うと、YO DR-FW50は2スロットの充電ケースであり、バッテリーではありません。本体に蓄電機能はなく、NP-FW50シリーズのバッテリーを一度に2本充電し、蓋を閉じればそのまま収納ケースとして持ち運べるのが役割です。使うときはバッテリーを向きに合わせてスロットに押し込み、5V電源につなぐだけです。2つのスロットは独立して管理され、先に入れたほうが先に満充電になるのが通常で、ランプが「充電中」から「満充電」に変われば取り出せます。蓋を閉じたままの充電はやや熱がこもるため、夏や連続使用のときは開けておくのがおすすめです。
初めて買う人の多くは「バッテリーが付いた充電ケース」だと思い込み、届いて空の箱だと分かって驚きます。まず位置づけを整理します。これはアクセサリーのためのアクセサリーで、対象はすでに手元にあるFW50のバッテリーです。買う前に何本持っているかを確認してください。1本しかないなら、価値はどちらかといえば収納面にあります。
「回路付きのバッテリーボックス」と捉えるのがもっとも正確です。外装は硬質プラスチック、内部の2つのスロットはFW50の外形に合わせてあり、スロット底には金属接点と位置決めの柱があります。蓋の内側には通常クッションがあり、閉じるとバッテリーが押さえられて動きません。境界を3行でまとめると次のとおりです。
- であるもの:2スロットの充電器、バッテリーの収納ケース、出張や旅行でバッテリーをまとめて管理する道具。
- ではないもの:バッテリー本体、モバイルバッテリー、ボディへ給電する機器。
- できないこと:NP-FZ100の充電(FZ100は体積が大きくFW50のスロットに入らない)、スマートフォンの充電。
この区別は重要です。「充電ケース」という名前からモバイルバッテリーを連想しやすいからです。動作には外部電源が必要で、蓄電能力はありません。
表示ランプの読み方
ロットによって色味が多少違うことはありますが、状態の論理はほぼ共通です。スロットごとにランプが1つあり、点灯・点滅・消灯の3状態で4つの事柄を表します。下表は機能ごとにまとめたもので、具体的な色は箱に付属する説明に従ってください。
| ランプの挙動 | 意味 | 推奨する動作 |
|---|---|---|
| 電源につないでも点灯しない | スロットが空、またはバッテリーを検出していない | 奥まで入っているか、接点が汚れていないかを確認 |
| 点滅または呼吸のように明滅する | 充電中 | 正常。待つだけでよい |
| 点灯に変わる | そのスロットは満充電 | 取り出してよい。置いたままでもよい |
| 速い点滅、または異常な色 | バッテリーの異常、接触不良、温度上昇 | バッテリーを取り出し、接点を確認。冷えてから再試行 |
ランプを読むコツは「2つのスロットを別々に見る」ことです。直列ではなく2系統の独立管理なので、左が点灯し右がまだ点滅している状態は正常で、右に問題があるわけではありません。あるバッテリーを入れると点滅が続き、数時間たっても点灯に変わらない場合は、まずもう一方のスロットに入れてみてください。バッテリー側の問題かスロット側の問題かを切り分けられます。
2つのスロットの充電順序
2スロットの実装には2種類あります。両方が同時に出力し、それぞれの進み具合で充電する方式と、主従式で1つ目を満充電にしてから2つ目に切り替える方式です。DR-FW50は独立管理のタイプで、2つを同時に進められますが、初期残量、内部抵抗、劣化度が違うため、実際の満充電には前後が出ます。
実用上の順序は次のようにするとよいでしょう。
- 残量がもっとも少ないほうを左のスロットに入れる。左は通常メイン側で、設計によってはそちらに電流を優先して配分するものがあります。残量の少ないほうを先に入れると、使えるバッテリーを早く確保できます。
- 2本を入れ終えてから一度に電源をつなぐ。抜き差しを繰り返すと管理回路が再交渉を起こし、かえって進行が遅れます。
- どちらかが点灯したら先に取り出して使う。2本とも満充電になるのを待つ必要はありません。出発前の時間は1本分しかないことも多いものです。
「夜に挿して朝には全部満充電」という習慣なら、順序は実質的に無関係です。2つとも夜明け前に終わります。順序が意味を持つのは「出発まで2時間、2本とも空」という場面です。
発熱対策:蓋を閉じると熱くなる理由
充電中はバッテリーも充電回路も発熱し、蓋を閉じると熱が狭い空間にこもり、外装を通じてゆっくり逃げていきます。冬は問題になりませんが、夏や2本を続けて充電するときは目立ってきます。
実用的な方法をいくつか挙げます。
- 気温が高いときは蓋を開けて充電する。蓋の主な役割は収納と防塵で、充電中に開けても使用に影響はなく、放熱はずっとよくなります。
- 布団、ソファ、バッグの間で充電しない。これらの場所は熱が逃げず、もっともトラブルが起きやすい条件です。
- 明らかに熱いと感じたら抜く。正常時は温かい程度です。手を置いてどかしたくなるなら、放熱の条件が不適切です。
- 撮り終えたばかりのバッテリーをすぐ充電しない。ボディから出したバッテリーはそれ自体に温度があります。10分ほど置いてからケースに入れるほうが安全です。
補足しておくと、リチウムイオン電池が充電中に発熱するのは正常な物理現象で、温かいことは故障を意味しません。判断の基準は「熱い」ことと、「異臭や膨張を伴う」ことです。後者が現れたら使用を中止してください。
日常の使い方と収納
ケースの第二の価値は収納です。バッテリー2本にケース1つという構成は、2本がバッグの中で散らばるよりはるかに楽です。鍵や小銭と混ざって外装に傷が付くことも、接点が金属に触れて短絡することもありません。蓋を閉じた状態の体積はおおよそタバコ箱ほどで、カメラバッグの前面ポケットやサイドポケットに収まります。
長期保管のときは、残量を5〜6割にしてからケースに収めるのがおすすめです。満充電のまま、あるいは空のまま長く置かないでください。持ち運びや保安検査の細部は、リチウムイオン電池の機内持ち込みの規則をご覧ください(規則はFW50にも同じく当てはまります)。バッテリー自体の対応機種一覧はTNP-FW50 カテゴリにあります。お使いのバッテリーがType-C端子付きの版なら、ケース充電と直充電を並行して使えます。詳しくはNP-FW50 バッテリー特集をご覧ください。
よくある質問
DR-FW50にはバッテリーが付属していますか?
付属しません。空のケースで、NP-FW50シリーズのバッテリーを自分で入れる必要があります。購入前にバッテリーをすでに持っているか確認してください。ケース単体では使えません。
TNP-FW50と純正FW50を同時に充電できますか?
できます。2つのスロットは独立して管理され、混載しても影響はなく、充電の進み具合はそれぞれ別に判定されます。ただし2本の劣化度が違うと満充電の順番に前後が出ます。
A6600のFZ100バッテリーをこのケースで充電できますか?
できません。FZ100は体積が大きくFW50のスロットに入らず、接点の位置も異なります。A6600は別のバッテリー体系です。
蓋を閉じたままの充電は安全ですか?
通常の環境なら問題ありません。ケース自体が蓋を閉じた使用を前提に設計されています。ただし高温の環境、布団の上、密閉したバッグの中では、蓋を開けて換気を確保してください。