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BLK22とBLF19、BLG10の違い:LマウントとM43で正しい電池を選ぶ方法

結論から言うと、この3つの電池は「新世代が旧世代を置き換えた」関係ではなく、ボディのクラスに応じて並立する3つの系統です。DMW-BLK22(約2200mAh / 16Wh)はS5シリーズとGH6、GH5 II、G9 IIを支え、DMW-BLF19(約1860mAh / 13.4Wh)はGH5、GH5S、初代G9、GH4の世代のフラッグシップ向け、DMW-BLG10(約1025mAh / 7.4Wh)はGX85、GX9といった小型機に使われています。3つはツメと接点の位置がいずれも異なり、物理的に挿し替えることはできません。したがって電池を選ぶ唯一の確実な根拠は、ボディの電池室に記された型番であって、マウントでもボディの発売時期でもありません。

多くのユーザーはボディを買い替えたあとで、予備電池がすべて無駄になったことに気づきます。原因は「マウントで電池を買う」という習慣にあります。以下で3つの電池の境界をはっきりさせます。

一、3つの電池の位置づけの違い

パナソニックはマイクロフォーサーズの時代から、ボディの容積に応じて電池を3段階に分けてきました。小型機には薄い電池で携帯性を確保し、フラッグシップ機には厚い電池で放熱と動画性能を支えるという考え方です。Lマウントの時代に入ってもこの論理は続いており、変わったのは型番の名前だけです。

型番 公称容量 エネルギー 代表的な対応機種
DMW-BLK22 約2200mAh 約16Wh S5、S5 II、S5 II X、GH6、GH5 II、G9 II
DMW-BLF19 約1860mAh 約13.4Wh GH3、GH4、GH5、GH5S、G9(初代)
DMW-BLG10 約1025mAh 約7.4Wh GX85 / GX80、GX9、GF9 / GX850などの小型機

数値の上では、BLK22はBLF19よりエネルギーが2割ほど多く、BLG10の2倍以上です。しかし容量の差がそのまま電池持ちの差になるわけではありません。BLG10を採用したボディは入門機か携帯性重視の機種が多く、機能も抑えめなので、7.4Whでもその種の機種ではとくに苦しくありません。一方でBLK22が向き合うS5 IIやGH6は消費電力の大きい機種であり、16Whでも「足りる」程度と言うべき水準です。

二、「LマウントならBLK22」が誤りである理由

これはもっともよくある誤解です。Lマウントのボディが1つの電池を共用しているわけではありません。S1、S1R、S1HはDMW-BLJ31を使い、容積も容量もBLK22より明確に大きくなっています。BLK22を使うのはS5シリーズだけです。つまり、同じマウントの内部に互換性のない電池規格が存在しています。

逆に、マウントをまたいで共通になる場合もあります。BLK22はLマウントのS5シリーズと、マイクロフォーサーズのGH6、GH5 II、G9 IIの両方に使われています。これは電池の区分がボディのプラットフォームと消費電力の設計に基づいており、レンズマウントではないことを示しています。選ぶときに「マウント」を判断材料から外せば、間違いの大半は避けられます。

三、ボディから電池を選ぶ4ステップ

自分の機種にどの電池が合うか分からない場合は、次の順で確認すれば、通常1〜2分で決まります。

  1. 電池室のシルク印刷を見る:電池の背面かふたの内側には、通常DMW-で始まる型番が記されています。これがもっとも信頼できる根拠です。
  2. ボディの正式な型番を照合する:GH5とGH5 II、G9とG9 IIは別世代の製品で電池も異なります。「II」という接尾辞は、しばしば電池の世代交代を意味します。
  3. 接点の数とツメの形を確認する:BLK22とBLF19は厚みが近いものの、ツメの切り欠きの位置が異なり、接点の配列も一致しません。目視で見分けられます。
  4. 充電方式も確認する:新しい機種はUSB-C PDによるボディ充電に対応していることが多く、古い機種は座充に依存します。これは電池を何本買うか、充電器をいくつ用意するかに関わります。

Lマウントとマイクロフォーサーズの両方のシステムを持っているなら、電池が共通の組み合わせ(例:S5 IIとG9 II)を優先して選ぶと、予備電池を共用でき、持ち出す電池も充電器も1種類で済みます。実際の負担はスペック表から受ける印象よりずっと小さくなります。

四、混用、変換アダプター、サードパーティー製品の選び方

ネット上には「BLF19をBLK22として使う」変換パーツが出回ることがありますが、こうした製品の多くは外形を変えているだけで、通信プロトコルの違いを解消できていません。ボディが電池の温度とサイクル情報を読めない場合、軽ければ残量表示が異常になり、重ければ起動を拒否したり記録中に突然電源が落ちたりします。書き込み中の素材へのリスクが高く、正式な撮影での使用は勧められません。

サードパーティー電池の選び方は比較的単純です。容量の公称値が妥当であること、保護回路が一通り備わっていること、そして対応機種が明記されていることです。YO電池のようなサードパーティーブランドはBLK22とBLF19の両方に型番を用意しており、純正よりかなり安価なので、純正の補完に向いています。購入時は2点に注意してください。1つは同じロットでそろえることで、新旧の電池を混ぜると残量表示がリニアになりにくくなります。もう1つは返品・交換の窓口を確保することで、ロットによってはGH6のような高消費電力機で互換性の警告が出る場合があります。

容量と低温での挙動を横並びで見るなら、NP-FZ100の特集にあるテスト方法が参考になります。考え方は各ブランドに共通です。屋外の低温環境での撮影が多い場合は、マイナス10℃での電池テストの細かな手順も先に読んでおく価値があります。BLK22本体の選び方と手入れについては、DMW-BLK22のカテゴリーページにまとまっています。

よくある質問

BLF19はGH5 IIに装着できますか?

できません。GH5 IIはDMW-BLK22に移行しており、電池室の寸法と接点の位置が異なるため、BLF19は正常に装填できません。BLF19なのは初代GH5とGH5Sで、2世代のボディは外観が似ているため、確認の際は必ず正式な型番を見てください。

BLG10とBLK22の容量差はどの程度ですか?

公称エネルギーで比べると、BLK22の約16WhはBLG10の約7.4Whの2倍以上です。ただし両者が支えるボディのクラスが異なるため、この倍数をそのまま撮影枚数に置き換えることはできません。小型機は消費電力が低く、単位電力量あたりの使用時間はかえって長くなります。

同じマウントなら電池は必ず共通ですか?

必ずしもそうではありません。Lマウントの内部にもBLJ31とBLK22といった異なる規格があり、S1シリーズの電池はS5に装填できません。判断の根拠はボディのプラットフォームと電池の型番であって、レンズマウントではありません。

3つの電池の充電器は共用できますか?

できません。パナソニックの座充は電池の外形と接点の位置に合わせて設計されており、BLK22とBLF19の充電器には互換性がなく、無理に載せると接触不良になるおそれがあります。複数機種を使うなら電池の型番ごとに充電器をそろえるか、ボディ側のUSB-C充電に対応した機種を優先して選び、アクセサリーの数を減らす方がよいでしょう。

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