結論から言うと、SX740は40倍ズームのコンパクト機で、電力消費の大部分はズームモーター、光学手ブレ補正、モニターが占め、撮像素子そのものではありません。NB-13L 二代1本で、常温・ズーム控えめ・単写ならおおよそ200-250枚、旅行中にズームを頻繁に往復させると150-200枚まで下がります。予備は2本が最低ライン、望遠主体なら3本をおすすめします。
SX740のような機種は特殊です。撮像素子は1/2.3インチで画素数も多くなく、1枚あたりの処理負荷は実際には小さい。しかし40倍の光学ズームレンズと強力な手ブレ補正を備えています。この組み合わせが、よく知るG7Xとはまったく違う消費電力の構造を生んでいます。
SX740の消費電力はG7Xと違う
ズームモーター。これが最大の変動要因です。広角端から望遠端へ動かすとき、小さなモーターがレンズ群全体を前後に移動させ、ストロークが長くなります。40倍ズームのボディでは鏡筒が本体より長く繰り出し、1回の往復で無視できない電流を消費します。鳥を探す、舞台を撮るといった、目標を何度も探し直す使い方では、数十回の往復でかなりの電力を食います。
光学手ブレ補正。焦点距離が長いほど手ブレの拡大率が大きくなり、補正ユニットの移動量も大きくなります。望遠端でシャッターを半押しすると画面が「固定される」のが分かりますが、これはレンズ群がリアルタイムで動いており、電力を使い続けています。
モニター。SX740には電子ビューファインダーがなく、構図は背面のモニターだけに頼ります。常時点灯と高輝度設定は安定した基本負荷であり、撮影枚数よりも電源を入れている時間に強く依存します。
オートフォーカス。望遠端は被写界深度が浅くコントラストも低いため、AFが前後に探し直す必要があり、広角端より電力を消費しやすく、いわゆる迷いも起きやすくなります。
1本で何枚撮れるか
| 使い方 | おおよその枚数 | 説明 |
|---|---|---|
| ズーム控えめ、単写、常温 | 200-250枚 | 広角から中望遠が中心 |
| 望遠ズームを頻繁に使用 | 150-200枚 | 野鳥、舞台、スポーツ |
| 連写を多用 | 明確に減少 | 書き込みとバッファの負荷が大きい |
| 動画を断続的に撮影 | 分単位で換算、消費はさらに速い | 動画の消費電力は単写よりはるかに大きい |
| 低温の屋外 | 常温より2〜3割少ない | 使用可能な容量が一時的に低下 |
この表は出発点として扱い、保証とは考えないでください。同じ200枚でも、その場で立ち止まりゆっくり構図を決める人と、鳥を追って何度もズームを往復させる人では、消費する電力に2倍の差が出ます。
旅行での電池の見積もり
- 1日の枚数を見積もる。街歩きなら通常150-300枚、自然(鳥、動物、花)はズームの往復が多いため300-500枚になることが多いです。
- 1本200枚で保守的に換算する。300枚なら2本、500枚なら3本。この換算には中程度のズーム操作がすでに含まれています。
- 「電源オンの待機」消費を加える。1日10時間の外出で、電源が入っている時間は6〜7時間になるかもしれません。モニターと手ブレ補正の静的負荷で、さらに半分弱を消費します。
- 充電の機会があるかを見る。ホテルで充電できるなら1本減らせます。連日の野営や電源なしなら、1日3本を用意しモバイルバッテリーも携行します。
- 低温の行程ではもう1本追加する。冬、高地、早朝の撮影では使用可能な容量が一時的に下がります。室温に戻れば一部は回復しますが、その時点では足りません。
省電力設定と電池の選び方
- コンティニュアスAFを切る。シングルAFにして半押しで合わせると、探し直しの電流を大きく減らせます。
- 再生表示時間を短くする。撮影後に2秒自動表示させず、オフか0.5秒にします。
- Wi-FiとBluetoothを切る。画像転送が必要なときだけオンにします。常時接続の待機消費は小さくありません。
- モニター輝度を1段下げる。屋外の強い日差しでは高輝度が必要ですが、室内や曇天では下げられます。
- 構図を決めてからズームする。まずレンズを大まかな方向に向け、そこからズームで合わせます。広角端から最望遠端まで一気に押し出して目標を探すのは避けます。
- 「電源オフ→オン」を減らす。電源の入切時は鏡筒の伸縮ストロークが最も長く、待機より電力を食います。短時間撮らないだけなら、自動スリープに任せます。
- 低速連写ではなく単写を使う。連写は書き込みとバッファの負荷が大きく、消費電力も高くなります。
電池選びの2点
第一に、NB-13Lはこのボディで唯一の選択肢です。他の型番で代用しようとせず、変換アダプターも使わないでください。第二に、大容量の1本より複数本のローテーションのほうが現実的です。この電池はサイズが容量の上限を決めており、1本で1日を持たせるのは現実的ではありません。
YO NB-13L 二代の位置づけは予備電源です。容量は純正に近く、改善点はセルのばらつきとサイクル寿命にあります。SX740のように「1日で2〜3本消費する」使い方では、1本の容量が大きいことより、複数本の挙動が揃っていることのほうが意味を持ちます。交換した1本だけが急に残量を落とすのは避けたいからです。対応機種と仕様はNB-13L 二代のカテゴリとNB-13Lのカテゴリにあります。G7X、G9Xシリーズも同じ型番を使います。
よくある質問
SX740は1本で1日持ちますか。
多くの旅行シーンでは足りません。街歩きで200-300枚、しかも長時間電源を入れたままなら、1本では夜まで持たないのが普通です。2本が最低ラインで、望遠主体なら3本をおすすめします。
なぜ望遠端は特に電力を食うのですか。
3つの理由が重なります。ズームモーターのストロークが長い、手ブレ補正の移動量が大きい、望遠端ではAFが探し直しになりやすい。いずれも焦点距離が伸びるほど深刻になります。
モバイルバッテリーでSX740に給電できますか。
ボディがUSB給電に対応しているか、またファームウェアの版によっても変わります。詳細は説明書を基準にしてください。より確実なのは電池を複数用意し、充電器か電池への直接充電で補う方法です。充電しながらの撮影による発熱も避けられます。
長く使っていない電池はまだ使えますか。
まず充電して正常に満充電できるかを見て、次にボディに入れて残量表示が安定しているかを確認します。充電時に異常に熱くなる、外装が膨らんでいる、入れるとすぐ残量が落ちる場合は使わないでください。長期保管の適正な残量は40%-60%で、3か月ごとに補充電します。