
結論から言うと、このクラスの一眼レフは本体では充電できず、ふだんは専用充電器を使います。いちばん手間が少ないのは純正の MH-24 で、サードパーティ製 USB 充電器は安価で扱いやすいです。8.07Wh を実際に電池へ入る電力で割ると、5W 級で約2時間、10W 級で1時間少々。残りは終盤の電流絞りとケーブル損失です。

まず本体が充電できるか確認する
ここを間違えやすいところです。D3100〜D3500、D5100〜D5600 の USB 端子はデータ通信用で、内部の電池は充電できません。同梱は MH-24 充電器で、電池を外して充電します。
Df も同じです。Coolpix P7000、P7100、P7700、P7800 はコンパクト機で、機種によっては USB 充電に対応します。シリーズ一括で判断せず、説明書で確認してください。
4つの方法と所要時間の目安
計算は単純です。8.07Wh(定格 7.70Wh)を、実際に電池へ入る電力で割ります。充電器の 5W や 10W は入力側の値で、変換とケーブルで一部失われるため、効率8割として概算します。
| 充電方法 | おおよその所要時間(概算) | 向いている人 |
|---|---|---|
| 本体の USB 充電 | 一部の Coolpix のみ。5V/1A 級で約2時間 | 本体だけ持って出かけ、少し足したい人 |
| 純正 MH-24 充電器 | 入力約8W として約1時間。終盤の絞りを含め実用上は1.5〜2時間 | 自宅やホテルで、2本を交代しながら充電する人 |
| サードパーティ USB 充電器(5V/1A) | 8.07 ÷ (5×0.8) ≈ 2時間 | 費用を抑えたい人、出張用の予備 |
| サードパーティ USB 充電器(5V/2A) | 8.07 ÷ (10×0.8) ≈ 1時間 | 少しでも早くしたい人、多ポート充電器がある人 |
| モバイルバッテリー+USB 充電器 | バッテリーの出力次第。5V/1A で約2時間、5V/2A で約1時間 | 屋外撮影、旅行、電源のない現場 |
表の数字は規模感をつかむためのものです。実際は終盤の電流低下、ケーブルと端子の損失、気温が低いときの保護基板の制限で延びます。
どう選ぶか
自宅やホテルなど動かない場所なら純正充電器がいちばん楽です。入れて放置すれば済み、接点も検出の理屈も電池と合っています。
よく出かけるなら、5V/2A の USB 充電器と多ポート AC アダプタの組み合わせが純正より軽く、スマートフォンも同時に充電できます。購入前に接点が EN-EL14 の端子位置に合うか確認を。ずれているとランプが点滅するのに充電されません。
屋外や長旅ではモバイルバッテリーと USB 充電器が現実的です。10000mAh は約37Wh、8.07Wh の電池なら理論上4回以上、損失を見て3回と見込むのが安全です。
避けたいのは、出所不明の簡易充電器、炎天下の車内での充電、毎晩の入れっぱなしです。この電池に限りませんが、膨張の多くはこうした使い方から来ます。
電池を長く使うための細かい話
- 新品は最初の2〜3回、ランプが消えるまで充電すれば十分で、空まで放電する必要はありません。
- 長期間使わないときは半分ほどの残量で保管し、3か月に一度補充します。
- 充電は室温に近い場所で。冬に外から持ち込んだ直後は少し置いてから。
- 2本を交代で使うほうが、1本を繰り返し充放電するより負担が分散します。
2本目をまだ持っていないなら、EN-EL14+ 互換バッテリー は 1090mAh、7.4V、8.07Wh。純正 EN-EL14a の約 1230mAh よりやや少ないので、その差を見込んで予備の数を決めてください。対応機種は ニコン EN-EL14 シリーズ にまとめています。
よくある質問
スマートフォンの充電器で充電できますか
USB 充電器を挟めば可能です。スマホの充電器は電力を供給するだけで、可否は充電器側の接点位置と識別回路で決まります。5V/2A は 5V/1A より速いものの2倍にはなりません。電池側の充電管理がボトルネックだからです。
純正 MH-24 でサードパーティ製 EN-EL14+ を充電できますか
通常は可能です。MH-24 は電圧と温度で状態を判断します。外形と接点位置が合っていれば充電でき、ランプの挙動が純正と少し違うことはあります。
充電中に電池が熱くなるのは正常ですか
温かいのは正常、熱いのは異常です。中央付近が温かい程度なら問題ありません。外装が熱くて触れない、変形している場合はただちに使用をやめてください。
一晩中充電しても大丈夫ですか
満充電後に微小電流へ切り替わるか停止するため、たまになら問題ありません。ただし毎晩続けても良いことはありません。日中に充電し、終わったら抜くのが無難です。