に投稿 — コメントを残す

車載とモバイルバッテリーで NP-FZ100 を充電する。屋外給電の考え方

屋外で NP-FZ100 に補電する構成として、まとまりがよいのはUSB 入力対応の充電器+モバイルバッテリーで、自動車移動が多いなら車載充電を組み合わせます。理由は、モバイルバッテリーなら車の位置やエンジンの状態に関係なく、バッグの中で取り出した電池を充電できるためです。車載充電は長距離の移動中にまとめて補う場面に向きます。押さえておきたい点が2つあります。ひとつは給電側の出力が足りているか(不足すると低下を緩やかにするだけで、実質的に充電が進みません)、もうひとつは低温の影響で、0℃ 以下では充電効率が目に見えて落ちます。

屋外の3案を比較

構成 向いている場面 長所 制約
シガーソケット車載充電アダプター+USB 充電器 自動車での移動、長時間の運転 給電が継続し、走りながら充電できる 車に依存するため、駐車中の長時間使用には向かない
モバイルバッテリー+USB 充電器 徒歩、キャンプ、電源のない場所 場所を選ばず、他の機器とも共用できる 容量の範囲内で、本体の充電も必要
ボディの Type-C 直接充電 宿泊先、固定機位 持ち物が1つ減る ボディが塞がり速度も控えめ

3つは排他的ではありません。日中はモバイルバッテリーで取り出した電池を補電し、移動中は車載充電でまとめて充て、夜は宿泊先のコンセントで一括、という分け方が現実的です。ボディ直接充電の可否は ボディ側 USB 充電の整理 をご参照ください。

モバイルバッテリーの選び方

  • 容量より出力を先に見る:充電器の入力条件を満たす出力と端子仕様があるかを確認し、そのうえで容量を検討します。
  • 端子の形:Type-C ならスマートフォンとケーブルを共用でき、持ち物が減ります。
  • 容量は本数から逆算する:NP-FZ100 は約16.4Wh です。理論値から変換ロス分を差し引き、さらに余裕を足して考えます。
  • 複数端子の同時出力:スマートフォンやビデオカメラも同時に給電するなら、同時使用時の合計出力を確認します。
  • 低温時の挙動:低温ではモバイルバッテリー自体の出力も落ちます。冬の屋外では衣類の内側で保温するのが有効です。

車載充電を使うときの注意

  • シガーソケットの電圧と、車載充電に記載された入力範囲が合っているかを確認する。
  • 停車したまま長時間使うと車のバッテリーを消費します。走行中やアイドリング中の使用にとどめます。
  • 夏場の車内は高温になります。充電中の電池を直射日光の当たる車内に残さないでください。高温は劣化を早めます。
  • 車載充電と2スロット充電器で同時に2本充てる場合は、両側の発熱に注意します。

低温環境での補電の考え方

0℃ 以下では容量が大きく低下し、−10℃ では常温の半分程度になることもあります。充電の効率も落ちます。効果があるのは次の方法です。

  • 予備電池は衣類の内ポケットなど身体に近い場所に入れ、体温で保温してから使う。
  • 充電する前に常温へ戻す。寒い場所から出してすぐ充電器に載せない。
  • モバイルバッテリーも同じく保温する。低温では出力自体が低下します。
  • 撮影の合間は再生や長時間の待機を控え、単位時間あたりの消費を抑える。

冬場の運用は 低温時の残量対策 にも詳しくまとめています。

長時間収録の給電という発想

固定機位での長時間収録や配信では、「充電して交代する」やり方は効率が良くありません。ダミーバッテリーと AC アダプター、あるいは大容量のモバイルバッテリーからボディへ直接給電し、電池残量に依存しない構成にするほうが合理的です。屋外でコンセントが使えない場合は、出力に余裕のある大容量モバイルバッテリーとダミーバッテリーを組み合わせます。

屋外での収納と安全

  • 充電は風通しのある硬い平面で行う。寝袋やリュックの中など、柔らかく密閉された場所は避けます。
  • 端子は乾いた清潔な状態を保つ。海辺や雪のあとは拭いてから充電します。
  • 予備電池は保護カバーや端子キャップで短絡を防ぐ。鍵や硬貨と同じポケットに入れるのは避けます。
  • 16.4Wh は 100Wh 以下の区分にあたり、機内では預け入れではなく持ち込み、端子の短絡防止が必要です。各航空会社の規定と IATA の基準をご確認ください。
  • モバイルバッテリー自体にも持ち込みの規定があります。出発前に航空会社の条件を確認しておきます。

よくある質問

モバイルバッテリーで充電すると残量が増えないのはなぜか

充電器の動作電流に対して出力が足りていない状態です。出力の大きな製品に替える、あるいは Type-C 端子側など出力の高いポートを使ってください。

車載充電で2本同時に充てられるか

出力が2スロット充電器を支えられるだけあれば可能です。不足する場合は両方とも遅くなるため、1本ずつ順に充てたほうが結果的に早いこともあります。

冬の屋外で充電しながら使えるか

おすすめしません。低温では充電効率が落ち、保護が働く場合もあります。予備電池を身体で保温し、交代で使う運用のほうが安定します。

モバイルバッテリーの容量はどれくらい必要か

その日に補いたい本数から逆算します。1本が約16.4Wh ですので、補う本数分に変換ロスと余裕を足した容量を目安にしてください。

補電の前に、まず電池の本数が足りているかが前提になります。NP-FZ100 互換バッテリーは公称 2280mAh / 7.2V / 約16.4Wh、単電池 2,684円、1電1充 3,440円、2電1充 5,511円。長距離の移動が多いなら容量の大きい TNP-FZ100(2400mAh/約17.3Wh) の 2,948円/3,704円/5,988円も選択肢です。持ち運びの本数と収納は 旅行撮影の持ち運び方 にまとめています。スタジオや車両をまとめて整備する場合は 卸・まとめ買いのご相談 へ。100個以上は別途お見積りです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です